テレビって目で“見る”メディアなのに矛盾していない? と思う人もいるかも知れません。でも、テレビの面白さ、本質ってきっとそこにあります。
「世界ふれあい街歩き」であれば、ふとした瞬間に人々が見せる街への深い愛情を。「日本人のおなまえっ!」であれば、先人達が名字に込めた想いと誇りを。「超人たちのパラリンピック」であれば、障害を凌駕するほどの身体能力を手に入れたパラアスリート達の情熱を。

世の中の「常識」や「わかりやすさ」の陰に潜む「見えない」ものをいかに魅力的に見せ、伝えるか? そのために、僕たちはとことんリサーチし、被写体の最高の瞬間を引き出す舞台をセッティングして撮影し、時にうんうん頭を抱えながら編集します。映像を使って、”見えないもの”を見せる—ある意味、禅問答のような仕事です。

番組づくり=世界を“旅する”こと

日本史上最高のCDレコードセールスを誇る歌姫。
パラリンピック3連覇を果たしたブラインドサッカー・ブラジル代表のエースストライカー。
東ティモールやアフガニスタンなど世界の紛争地で武装解除を行ってきた日本人大学教授。

おそらくこの仕事をしていなければ、けっして出会うことがなかった人たちばかりです。彼らは今、どんなことを考えているのか? 何に悩み、何に情熱を燃やしているのか? 大げさに言えば、地球に住む70億人の誰にでも会って撮影できる可能性があります。幸いこれまで紀行、音楽、スポーツ、科学、バラエティー･･･と、様々なジャンルの番組を経験できました。ディレクターは番組ごとに”旅人”として、新しい場所を訪れ、新しい人と出会える。毎回新たな「世界」が開けていくのは、この仕事ならではの醍醐味です。

世界を舞台にした番組をつくり続ける

「ネイチャリングスペシャル」「新世界紀行」「素晴らしき地球の旅」など創業当時から世界を舞台にした数々の紀行番組を手がけてきたこと。
それがこの会社を選ぶ決め手のひとつでした。
これまで行ったことがない場所に行き、出会ったことのない人々に会いたい。
知らなかった文化を体感し、見たことのない景色を見たい—
そんな世界への好奇心とDNAは今も受け継がれています。
奇しくも念願のディレクターデビューはいきなり3週間の海外ロケ、しかも、舞台はそれこそ未知の大地・アフリカでした。
何もかも初めて尽くしで案の定、ほろ苦いデビューとなったことは言うまでもありませんが･･･

これまでのキャリア

NHK「トップランナー」「爆笑問題のニッポンの教養」「東京カワイイ★TV」「ニッポン戦後サブカルチャー史」「超人たちのパラリンピック」「日本人のおなまえっ!」「世界ふれあい街歩き」などを担当。

先輩からの就職活動アドバイス!

若者たちの“テレビ離れ”やテレビの“オワコン化”が叫ばれて久しいですが、今、かつてない大きな過渡期にあるのは確かです。
でも、これを吉ととらえるか、凶ととらえるかはあなた次第･･･「見たことがないものを見せ」「面白いものを深く」追求していく“テレビ”をベースとした映像作りの根っこの部分は変わらないと思うのです。
学生時代はもちろん、他の仕事と比べても格段に広く、ディープな世界に踏み入れられることは間違いないと思います。あなたの挑戦待ってます!