神坂ディレクター
なんだかんだ、この仕事以外考えられないほど 楽しくやっています
ディレクター1年目がもうすぐ終わります
入社3年目の今年4月、ディレクターデビューしました。
4月から1年間作ってきたのは、日本テレビ「news every.」で16時台に放送する約10分間の特集VTRです。10分と聞くと短く感じるかもしれませんが、最初に企画が出てからOAするまで1ヶ月ぐらいかけて作っていきます。2~3日撮影をし、2~3日で編集し、計4回のプレビュー(プロデューサーがVTRをチェックすること)を経て、半日かけて編集・MA(ナレーション録りと整音)したのち、ようやくOAになります。
私は「おいしいキズナ」という料理店の師弟関係に密着するドキュメンタリーや、スーパーキッズのスゴさの秘密を探る「渡辺裕太のアメージングKIDS」、街をぶらり歩いて魅力を発見する「おでかけ」を担当してきました。
ディレクター1年目。先輩に編集し直してもらうほどボロボロな編集をしてしまったり、ロケの段取り・仕切りが上手くいかなかったりと、毎回反省ばかりですが、なんとか8本作ることができました。
そろそろ初心者マークを外していきたいと思っています。
取材先の方々からの「信用」
どの番組でもそうだと思いますが、「取材相手との関わり合いが深い」ことが今の私の担当番組の特徴だと思っています。
ドキュメンタリーの企画では、「取材相手のことをいかに多く知るか」が重要になってくるため、実際にロケをするまでに何度か取材先に足を運んでいます。「話しかけづらいなぁ…これは打ち解けられないなぁ・・・」と思っていたら、何度か会うことで、ふとした拍子にニコニコして話してくれて、「打ち解けられないと思ったのは思い込みだったのか!」とキューンと嬉しくなることもありました。
いかに自分たちを信用してもらうかが、いい番組作りに欠かせないと思っています。そうして作ったものを見てくれた取材先の方々が「よかったよ」「ありがとう」「よくまとめたね(笑)」と言って、最後まで信用してくれたときが、一番嬉しくて楽しい瞬間です。
変わったことを面白がってくれる会社
まず明言したいのは、「この会社を選んだ」と言えるほど、あちこちから内定をもらっていたわけではないということ。私の就職活動はなかなか上手くいっていませんでした。
そんな中受けたこの会社の面接で、「なぜ就活が上手くいかないのか自分が知りたい・・・」「テレビ業界は激務と聞くので不安です・・・」などと、思っていたことを馬鹿正直に告白。(もちろん最初からこんなこと言うつもりはありませんでしたよ!この業界はインタビュー力が鍛えられた方ばかりなので、自分が全く予想しなかった方向へも深堀りされます)
結果論ですが、「やる気あります!」「ガッツあります!」と元気に答える受験者が多いなか、元気なく不安を吐露した私を「大丈夫か・・・?」と思いながらもなんとなく面白がって拾ってくれたんだろうと、今では思っています。もちろん、元気なことに越したことはないでしょうが、不安を隠さずに話す人間にも興味を持ってくれる人が多い会社なのだと感じます。
これまでのキャリア
この会社に入ってからディレクターになるまでは主に3つの番組のAD(アシスタントディレクター)をやってきました。
1年目から2年目の夏までは日本テレビ「所さんの目がテン!」を担当しました。大学教授にインタビュー依頼をしたり、「○○は△△である」が間違いなく事実なのかを聞いて回ったり、実験場所を探したりと、テレビ番組を作る基礎を学ばせてもらいました。
2年目の夏に担当したのは、先輩ディレクターが自ら企画して通した、日本テレビサンバリュ枠の「クイズ正解は私です…」。これまでやったことがなかった、タレントさんが多数出演する「バラエティ番組」でした。レギュラーではなく特番ということもあり、私の力不足もあり、放送までバタバタでしたが、今までになく楽しい番組でした。
2年目の秋から、現在担当している日本テレビ「news every.」の特集につきました。上記二つの番組ほどAD業務は忙しくなかったので、ディレクターさんがどうやってロケをしているのか、編集しているのかを間近で勉強しました。
そして、3年目の春から同番組でディレクターとしてデビューさせてもらい、今に至ります。
先輩からの就職活動アドバイス!
就職活動は、自分が知らない世界を垣間見れるこれ以上ない機会だと思います。
会社で行っている事業やその業界の構図について詳しく説明を受けたり、会社で働く人の生の話を聞いたり、はたまた会社の中を少し覗いてみたりすることは、普通に暮らしていたらなかなかできないことです。
色んな企業を知ることで、ビジネスの仕組み・社会の仕組みが分かり、世界がどう回っているのかをなんとなくでも把握することができるのだと思っています。本格的に就活が始まる前、至る所でやっている説明会には、可能な限り行ってみるのをオススメします。
面接については、業界によりけりだと思いますが、テレビのような業界では「人となり」を見る面接をします。
どんな考え方をするのか、どうアウトプットするのか。たくさんの就活生を見ている面接官に対して、どう自分の爪痕を残していくか。
「面接」ではなく「会話」だと思って、いかに自分が他と違う人間なのかを、作り込まずに素直に話すことを意識するといいと思います。(あくまでもテレビ業界の場合です。)
幸いにも、先ほども述べたように、この会社は変わっていることも面白がってくれます。
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