大友ディレクター
放送されないケド、忘れられないコトもある
こんにちは、入社6年目のディレクター大友です。
番組作りでは、たくさんの方に出会い、取材させていただきます。彼らの姿を放送することで、テレビを見た人が少しでも元気になる、それはもちろんとっても嬉しいことです。
また、その一方で、取材相手から思いもよらない感謝をされ、励みになるもことがたびたびあります。今回は、そんな思い出を。。
BSプレミアムで放送中の「ニッポンぶらり鉄道旅」の取材で出会った青森のお母さんは、20年以上前から都会からの修学旅行生の農家民泊先として受け入れて来た方。その人数は、1000人近くになるそうです。
とてもあたたかい方で、修学旅行生から届いたという感謝の手紙を見てビックリ!
何百通も届いているんです、それも一回のやりとりだけじゃなく、大学生や社会人になってもお手紙をくれる子たちまで!
お母さんの魅力を伝えるために、何通かのお手紙を放送で使いたいなと思った私は、お手紙に書いてある住所を頼りに、
「あなたが十数年前に書いたお手紙を番組で使用させてくれませんか」
という旨のお手紙を送りました。(番組で使用するには本人の許可が必要)
もしかしたら住所も変わっているかもしれないし、既に家を出ていて本人の手に渡らないかもしれない…と半分諦めモードでしたが……
しかし!翌日、会社に手紙を送った女性からお電話が!
「ちょっと怪しいかも…と思ったけど、青森のお母さんのことが書いてあって、すごく懐かしい気持ちになって、お電話しました。」とのこと。
彼女は、高校を卒業した後も、青森のお母さんと文通していたそうですが、就職、結婚の慌ただしさの中で、手紙も送らなくなり、青森のご住所も紛失してしまっていたそうです。
しかし、彼女は「思い出させてくれてありがとう、結婚したことを青森のお母さんに伝えたいです」と言ってくださり、そこから改めて青森のお母さんにお手紙を送り、文通を再開したそうです。青森のお母さんもすぐに私に連絡をくれ、とっても喜んでいる様子。文通を再開し、りんごを沢山送ってあげたそうです。
取材相手と丁寧に向き合うと、何とも言えない温かい気持ちを味わえるなと思った体験談でした!
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