外園チーフディレクター
インプットとアウトプット

これまでのキャリア
2006年入社。入社20年目。
NHK「月刊やさい通信」のAD、コーナーディレクターなどを経て、
入社3年目、「趣味の園芸 やさいの時間」でディレクターを担当。
「グランジュテ」・「仕事ハッケン伝」・「青春リアル」・「スポーツ×ヒューマン」など
人物系のドキュメンタリーを比較的多く経験させてもらいました。
最近は主に「にっぽん百名山」・「EKIBEN JAPAN」といった紀行系の番組を担当しています。
就活生へのメッセージ
さて、就職活動をされている方向けのメッセージなのですが、現在44歳となった僕にとって就職活動のことは忘却の彼方。途方に暮れています。仕方ないので自分のことを思い出してみると、僕は研究者を志す理系の大学院生でした。ですが卒業間近になって、研究で結果を出すことよりも、既にある素敵な研究を調べることを楽しく感じていることに気がつきました。そこで慌てて方向転換、制作の過程で得られるインプットが多そうな仕事として、テレビ番組の制作を志したわけです。「科学以外のことも調べられるし最高じゃん!」と言った非常にライトな動機で、「テレビ番組を作る」というアウトプットにはそんなに興味はありませんでした。(もちろん面接などではそうは言ってません。)
20年近く働いた結果、その狙いはおおよそ間違っていなかったと思うので、同じような気持ちの方(がもしいれば)は、ご参考に!
働いてみて
不純な動機で始まった会社員生活。当時は業界全体が長時間労働当たり前の大変ブラックな環境でしたが、幸いメンタルが強靭だったようでなんとかアシスタント時代を乗り切り、ディレクターになることができました。ディレクターに必要な能力は「人が思いつかない発想をする企画力」とか「取材先と人間関係を作る能力」や「ロケでの迅速な判断力」、「伝えるための編集力」などですが、僕の長所は唯一「テロップがうまい」ということだけ。
我ながら大変不安でした。しかしはじめの数年を耐え切るとなんやかんやありつつも徐々に腕は上がり、いつしか満足感のある番組を作れることが増え、「ああ、この仕事をしていてよかったな」と思うようになりました。
現在のクリエイティブネクサスという会社が「完全無欠で良い会社」だとは思いませんが、↑当初のブラックな環境は現在の先輩方が色々改善してくれましたし、僕自身希望や不満など上司に直接訴えがちなのですが、割と対応してくれていると思います。20年前と比べると働きやすい職場になっていますし、僕自身は会社に主体的に関わっていけるようになってきた感じもあるので、これからさらに、希望でも不満でも思ったことを言いやすい環境を作っていきたいと思っています。
最近の仕事
最近担当したことのひとつは国際放送の「EKIBEN JAPAN」という番組の立ち上げでした。
駅弁の魅力を漁師や生産者、土地の風物を通じて描くというのがテーマ。人物ドキュメンタリーで身につけた撮影対象の魅力を引き出すことと、異常なまでに映像にこだわるほぼ同期の新宮(本当は先輩・「海男、山ディレクターになる」)から学んだ映像への工夫が両立できているんじゃないかと思っています。
- 「Comfort Food from the Northern Seas」(NHK WORLD JAPAN「EKIBEN JAPAN」)
- 「Meaty Mushrooms Grown in Winter Cold」(NHK WORLD JAPAN「EKIBEN JAPAN」)
もうひとつは、テレビ番組制作の枠を超えて映像のビジネスを広げようと、初めて会社でコンテンツビジネスの展示会に出展したのですが、その際にメンバーとして参加しました。まさかの「テロップがうまい」能力が役に立ち、ほぼ自前でパンフレットやブースのデザインをすることができました。はじめの話に戻りますが、インプットを求めていると、結果的にできることが増え、アウトプットの質が上がり、そうすると達成感が得られるので、いつの間にかアウトプットにやりがいを感じるようになっているんですね。
お。就職活動当時の僕にとっては非常に有益な情報に辿り着いた…!
と、思うのでこれをもって結論とさせて頂きます。 兎にも角にも、大変な目にも色々あいましたが、20年近く、基本的には楽しく働いています。ディレクター業は人によって向き合い方も楽しみ方も全く異なっていて、それを探り続ける仕事だと思います。僕としてはそこが良いところだと思っています。
※写真は外園の上司、佐藤知樹Pが撮影
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