阿部アシスタントディレクター
ソワソワする毎日ですが、なんだかんだ幸せです
「いま」の気持ち
「伝えたい」という気持ちは、かなりはっきりと心の中にありました。ただ正直、何を、誰に、どのように、伝えたいのかは、結局定まらないまま就活を終えました。新聞社を受けたり、テレビ局を受けたり…。
面接ごとに違うことを言ってみたり…。いまは入社して約2年経ち、「映像と言葉の関係性って難しいなぁ…言葉一つ変えるだけでこのカットが全然違って見えてくるなぁ…」と思いながら勉強しています。
身をもって感じるのは、「いま」の自分の気持ちに気づくのって結構、難しいということです。
最終面接で、一生懸命話した熱い想いをすっかり忘れてしまう日。すっぴんで会社に出てきてしまい、ああ…と悲しくなる日。そうすると、段々気持ちに余裕がなくなってきて「どうしてこの仕事をしているんだっけ?」となる時が来たりします。その度にそうだ、「伝えたい」んだった、それで何を伝えたいんだっけ?最近何を見て、どんな気持ちになったんだっけ?と、自問自答をするようにしています。自分が今どこにいて、何を考えているか問い続ける。結構大切かと思います。
1日の始まりと終わりで違うこと考えたり感じたりしていることもしばしば…大変な作業です。
こんなことを書くようになるなんて自分でもびっくりです
私は、日本史がとても嫌いでした。自慢ではありませんが、しっかり赤点も取りましたし、大学受験も日本史を使わずに受けられるところを探し、日本史と関わらずに済む道を模索する学生時代でした。
しかし、いま私は「英雄たちの選択」という歴史番組に携わっています。担当してからちょうど一年が経ちました。当然、自分から進んで希望したわけではありません。担当を言い渡された時も「ああこんなに上手く避けてきたのに…どうして…」という気持ちでした。ただ、こればかりは逃げ道がなく、とりあえず向き合ってみることにしました。初めて担当した回では、かの有名政治家が孫に宛てて「今度うちに遊びにいらっしゃい」なんて可愛い直筆の手紙が出てきたりしました。そういう人間らしさに触れると少し身近に感じられて、政治家でありながら誰かのおじいちゃんでもあるんだと思えてくる。気づいたら番組を見終えていて、一本のドラマを見たような気分になります。みたいなことを、歴史嫌いの私が思うようになリました。自分でも信じられないし不思議です。
誰かの「今まで興味が無かったのに気づいたら目を向けてた」という体験に関われる存在になりたいと思います。
生活の中に仕事?仕事の中に生活?
昨日、皆さんは何を食べて、誰とどんな会話をして何時に眠りましたか?
私は、朝ごはんにパン一つ。昼は、バタバタしていて食べ損ねました。会社の先輩と休日の過ごし方を話していたら、打ち合わせの時間に。夜は、会社説明会の準備をし、図書館へ行き、担当番組のリサーチなどをして、帰路につきました。夜は今日あったことを同居人と話しながら、チョコケーキやら中華そばを食べ、26時に眠りました。今朝は8時に起きて、この文章を書いています。一見食べてばかりですが、途中で先輩と話した休日の過ごし方がきっかけで、「におい」に興味を持ち調べたりしてます。
回りくどくなってしまいましたが、ワークライフバランスの話をしたかったのです。比率で言うと、やっぱり仕事率が高いです。(ごめんなさい、綺麗ごとを言って、皆さんをがっかりさせたくないので)ただ、生活の中で感じた幸せや悲しみが仕事で少しだけ生きてきたり、仕事で初めて知ったことが生活に少し影響を及ぼしたりするときがあって、それが結構楽しいです。生活と仕事が、相互に刺激しあう毎日を過ごしていけたらいいなと思います。
これまでのキャリア
- 2020年4月
- 入社
- 1年目
- NHK BS1「ザ・ディレクソン」 など
- 2年目
- 「NHK BSP「英雄たちの選択」)
就職活動をしているみなさんへ
これから色んな大人に会って、面接をして一喜一憂する日々が待っています。すごく優しそうな顔をして、うんうんと丁寧に話を聞いてくれるおじさんと面接して、受かったかもと思ったら、容赦無く落とされていたり。最終面接で自分のやりたいこと、想いを話したら「上から目線だねぇ…」と言われてしまったり。
落ちたなぁと思いながらぼーっとしていたら、反対の電車に乗ってしまったのを覚えています。ちなみに、後者の話は弊社の面接です。当時はグサっときましたが、この時の本心を話したので、後悔は全くありません。でも、今は何となくこの言葉の意味が分かる気がしますし、時々この言葉を思い出すようにしています。
これを言ったら受かるとか、この靴を履いたら落ちるとか、そんなこと気にし過ぎない方が良いです。本当に。よく食べて、よく眠り、色んなことに目を向けて、困っている人が居ないか周りに目を向けて、もう就活イヤー!ってなったら友達と話して…のびのびと健やかな気持ちで、素直に就活をするのが一番です。皆さんが幸せな生活が送れますよう、陰ながら応援しております。
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